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悲しみの日記 [family]

今朝は日差しがやわらかく、若葉が芽吹く音が聞こえてきそうな、暖かな朝だった。

春だなー。。。
ふとそう思う。

今は雨。
でも冬の冷たく体に染み込みそうな雨ではなく、温かさを含んで地面に染み込む雨。

やはり春だなぁ。

こんな日は、生きる力を湧かせる。
植物も、昆虫も、動物も新しい命を産みだし、これからの未来に期待する。

 

 

がんばって生きなきゃ。

前を向いて進まなきゃ。

地球の生きる力を少しづつ分けて下さい。

悲しみを乗り越える強さを、愛する人を支えられる力を下さい。

 


3/5。 義母がこの世を去りました。


母は「もっとみんなと一緒にいたい」と言って泣いた。
この世を去ったというよりは、命を奪われたかのようだった。

たくさんの人に深い愛情を注いだ母。
そして、それ以上にたくさんの人から愛された母。
自分の事よりも、周りの人の事ばかり考える母。
家に来る人は誰だって「おかえり」で迎える母。
誰よりもおいしいものをうれしそうに頂く母。

私にもたくさんの愛情をかけてくれた。
本当の母親みたいに。
母は”母”としても、人としてもとても魅力的で、愛さずにはいられない人だった。
私だけじゃない。母に会った人はみんな、愛さずにはいられなくなるような人。

だから神様もお母さんの事が欲しかったのかな。。。
そうだとしても、少し早すぎるよ。 まだまだお母さんにしてあげたかったこと、してもらいたかったこと、有りすぎるくらいあったのに。
お父さんやお姉ちゃんや彼には、私以上にあったはずなのに。

お母さんとの永遠のお別れに、悲しまずにはいられなかった人たちの中でも、私がお母さんといられた時間は短いほうだった。 お母さんと出会って10年も経っていない。 それでもお母さんとの思い出はとてもたくさんで、その思い出のほとんどは日常生活の1ページ。 そんな日常生活がほとんどの思い出になるくらい、お母さんとの日常がそれほど温かく心地よかったのだ。 日常生活こそがお母さんの思い出だから、今でもその思い出たちはまるで今目の前で起こっていることかのように、とても鮮やかで色褪せない。 

だから。

だから、ちっとも現実だとは思えなくて。

お母さんのあの声も、思いっきり笑った顔も、おいしそうにごはんを食べる顔も、もう聞くことも見ることもできないなんて・・・とても信じられない。 夢みたい。。。

夢なら早く覚めて。

今すぐ覚めて。

 

お母さんがこの世にいない・・・”胸が張り裂けそう”ってこういうことを言うんだね。

苦しくて苦しくて苦しくて、涙が止まらないよ。

お母さんは賑やかにみんなが笑っていることが、何より好きだったから、泣いたりなんかしてちゃいけないのに。

お母さん、声を聞かせてよ。

もう一度「おかえりー」って言ってよ。

お母さん。。。

 

血も繋がっていない元々他人のお母さんなのに、血の繋がっていたおじいちゃんやおばあちゃんとのお別れより、ずっとつらいなんて・・・罰当たりかも知れないけど、それほどお母さんのことが大好きだったんだ私。

私でさえこんなに苦しいのに、お父さんは? お姉ちゃんは? 彼は・・・

悲しみを堪えて、何とか笑っている彼らの姿が切なくて。

おうちに帰って、二人きりになると抜け殻みたいになっちゃう彼の姿が切なくて。

ほぼ毎日お母さんに電話してたくらいお母さん子だった彼。

 

どれほどの悲しみを抱えて、その胸に堪えているのだろう?

「いなくなっちゃった・・・」

そう一言だけ言って、私の胸の中で静かに泣いた。

彼のことわかっていたるもりだった私でも、彼の抱える悲しみは計り知れない。

お母さん。。。

私じゃ支えきれないよ。 お母さんの変わりになんてなれっこないもの。 お母さんの愛情が深すぎて、彼の中にはぽっかりと穴が開いちゃったよ。 助けてあげてよ。。。 私じゃ救って上げられないよ。

苦しいよ。悲しいよ。。。

 

お母さんの大好きな春がもう来ているよ。 桜の蕾もふっくらしてきたのよ。

「千鳥が淵の桜が見たいって言っていたのに、散っちゃったね」

 

夢の中にいるみたい。心が虚ろではっきりしない。

でも、私はしっかりしなきゃ。

私が彼より悲しんでなんかいられない。 この現実に到底敵わなくても、それでもちゃんと地に足を着けて生きていかなきゃいけない。 少しでも彼が、前へ進めるように。。。

 

あの日から毎日・・・

なんでお母さんが? なんでお母さんだったの・・・? あんなにみんなが必要としていて、愛されてたお母さんがなんで? お母さんが何したの? お母さんじゃなきゃダメだったの・・・?

お母さんの命が奪われた事が納得できず、そう神様に問いかける。

神社に足を運び、何度も何度もお願いしたのに・・・「どうかお母さんを助けて下さい。。。」

お母さんを助けてって、苦しみのない世界へ連れて行ってってことじゃあなかったのに。

神様なんてやっぱり本当はいないんだね。。。

 

お母さんの思い出が染み込むにおいや、お花や、季節を感じるたびに、きっとこうして問いかけてしまうんだね。

いつかこの心が穏やかになる日がくるのだろうか。

 

でも、私は強くならなきゃ。 笑わなきゃ。 前へ進まなきゃ。 

神様。 いらっしゃるのなら、どうかお父さんと、お姉ちゃんと、彼の心を救ってください。

我が子に先立たれたおばあちゃんの心を。 妹に先立たれたおばさんの心を。

 


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コメント 5

ichiro

合掌。
by ichiro (2006-03-17 10:55) 

一緒に過ごせたことに感謝しないとねw
by (2006-03-18 11:03) 

buzz

>ichiroさん。 ふじかわさん。
 ありがとうございます。
 お母さんと出会えたことにも、お母さんと少しでも一緒に過ごすことができた日々にも感謝しています。これからも思い出を大切に、天国のお母さんに思いを馳せながら頑張って、今の家族を大切に生きていこうと思ってます。
by buzz (2006-03-27 22:47) 

せっかく生きているんだから、喧嘩や怒ったりしないで、これからも幸せに暮らそうと思いました。
by (2006-04-22 21:12) 

buzz

何より健康でいることが一番の幸せですね。
peterさんも、お体に気をつけてお過ごし下さいね(^-^)
by buzz (2006-04-23 22:25) 

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